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【英語あれこれ】リスニングスキルこそ重要

今回はネイティブスピーカーの立場から日本の英語教育について語られたインタビュー記事を掲載します。日本の英語教育に関しては、今までにも国内外の著名人から多くの批評が出されています。その中に、「文法中心だから会話力が身につかない。もっと会話中心の授業展開をすべきだ。」という主張がよくみられます。今回の記事も似た内容のものも含まれていますが、特に「第一にリスニング力をつけることが先決!」という論旨はなかなか興味深いと思います。今後の授業運営における解決策の一助となるのではないでしょうか。

要約
多摩大学学長のグレゴリー・クラーク氏が学校での英語教育をめぐり、「どのように改善していったらいいか」というテーマでDAILY YOMIURIのインタビューに以下のように答えました。グレゴリー・クラーク氏は日本において20年以上の教授経験を持ち、現在も3カ国語を教えています。

Daily Yomiuri : 日本での英語教育についてどう思いますか。

クラーク氏:

 

中学校で3年、高校で3年、計6年英語学習をするのは長すぎると思います。 また、大学入試のために英語を学習するというのは、マイナスのモチベー ションを与えることになります。結果として、生徒たちを英語アレルギーにする ばかりでなく、話す能力の向上を妨げているのです。
Daily Yomiuri : どのような英語教育システムが有効だと思いますか。
クラーク氏 : 理想としては、小学校から英語の学習を始め、中学校では、スピーキング・リス ニング・ 簡単な読み物を重視した学習をするのがいいと思います。また、英検 やTOEFLのようなリスニングテストのある資格試験を受けるのもいいでしょう。 その代わりに、国のテストは基本的なスピーキングとリスニング能力を十分に 測定できるものにすべきです。
Daily Yomiuri : それでは、高校生は英語を勉強する必要はないのですか。
クラーク氏 : 高校の段階では、英語を本当に学習したい生徒、あるいは大学で英語を専 攻したいという生徒が学習すればよいと思います。
Daily Yomiuri : 英語教育システムについてお話になられたわけですが、現場での教え方につ いてどう思いますか。
クラーク氏 : 私はリスニング指導を強化することを強く主張します。リスニング指導は教室内 で行うのではなく、家庭で好きな時間帯に自由に行うべきです。強制されるべき ではありません。明確な目標をもって行うべきです。リスニングを行う際には、テ キストを見ずにテープを聞くのが、言語を学ぶのに大変効果的です。
 「会話」を強調しすぎる傾向があります。とういのも日本人は恥ずかしがり屋 で、話したがらないからです。リスニング力はスピーキング力よりもずっと重要 です。聞けな ければ、話せないからです。それはスピーキング力の基礎です。 聞き、覚えれば効果的に話すことができるのです。学生にとっては聞いたこと、 学習したことに ついて話をするほうがずっと易しいのです。私の大学では集中してリスニングを 行っています。
Daily Yomiuri : 昨今の英語教育におけるコミュニカティブな教授法についてどう思いますか。
クラーク氏 : 議論されるのは、いつもコミュニケーションを重視した英語なのか、リーディング とライティングを重視した英語なのか、という点です。コミュニカティブな英語は 悪くないのですが、ネイティブスピーカーを雇うと経費がかかります。また、スピ ーキングとリスニング力を養成する方法はほとんどないからです。先程申し上 げ たように、リスニングはもっとも重要です。一般的にリスニング力というもの は、自然に身につくと考えられています。リスニング力というのは、身につける のがもっとも難しく、また重大なスキルです。子どもは、話せるようになる前に2 年間もの間ずっとリスニングをしているのですから。


 

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