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国内外の英語教育事情
教育研究所のコーナー
efe 2005 Spring Contents
通算第8号特集「異文化理解」とは?
はじめに エドベック研究所
アジアの英語教育事情「異文化知識・感覚を育てよう」元文部省調査官 小笠原林樹
「異文化コミュニケーションのあり方」〜横浜市立潮田中学校国際教室より〜横浜市立潮田中学校国際教室担当教諭 梅田玲子
「異文化トリビア」〜明日の授業で使える小ネタ集〜エドベック研究所
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■第8号特集 『異文化理解』について考える

 平成10年12月に文部省より告示された中学校学習指導要領第2章第9節の中で、外国語を学習する目標は「外国語を通じて、言語や文化に対する理解を深め、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、聞くことや話すことなどの実践的コミュニケーション能力の基礎を養う。」とされています。つまり、外国語の学習において、ことばの仕組みや意味、その働きだけでなく、そのことばの背景にある文化への理解を深めることも重要視するべきだということです。ただし、ここで示されている外国語とは多くの場合英語であり、私たちは異文化というと英語圏の文化を思い浮かべがちです。しかし、efe通算6号および7号でご紹介しましたように、英語のノンネイティブスピーカー同士でのコミュニケーションはますます増えています。彼らはそれぞれの英語の中に独自の文化を反映させるため、同じ英語でも使用者の背景にある文化によって、違いが生じているのです。つまり英語は、国際語である一方で、それぞれの使用する人や地域の歴史や社会、文化を反映する「多文化言語」の性質も、持ち合わせているのです。このため、英語を使用する際に、話し手・聞き手はどのような文化を背負って英語を使用しているのだろう、という新たな「異文化理解」はますます必須のものとなってきています。
 では、異文化を理解しようとする際に必要なことは、どのようなことでしょうか?まずは、それぞれの文化に違いが存在することを認識することから始まります。そして、文化の異なる人々と実際に交流する際は、相手の行動や言動をその文化的背景で理解するよう努めるべきです。しかし、異文化理解とは決して自分自身だけの問題ではありません。相手にも異文化理解を促さないとコミュニケーションは成り立ちません。ですから、相手に自分の行動を合理的に説明することも必要となってくるのです。コミュニケーションのための「異文化理解」ですから、「異文化理解」も相互に行われるべきです。
efe通算第8号では、特集を「異文化理解とは?」と題して、これからの世界における「異文化理解」について、皆様と考えていきたいと思っております。
 今号を発行するにあたり、元文部省調査官の小笠原林樹様には「異文化」の定義づけとその具体例について、そして日本における異文化コミュニケーションのあり方として横浜市立潮田中学校国際教室担当教諭、梅田玲子様にご協力をいただきました。お二人の先生方とも、お忙しい中、貴重なお時間をいただきまして本当にありがとうございました。
 では、皆様とともに「異文化理解」について考えてまいりましょう。

<参考文献>
「世界の英語を歩く」 本名信行著 集英社

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