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国内外の英語教育事情
教育研究所のコーナー
efe 2004 Winter Contents
通算第7号特集「ESL」について考える
はじめに エドベック研究所
アジアの英語教育事情「シンガポールの英語教育」青山学院大学教授 本名信行
日本の英語教育事情〜高等学校・SEL・Hi指定校 編〜インタビュー記事「自立した国際人の卵の育成を目指して」横浜市立横浜商業高等学校国際学科 主任 永井 宏明
本の紹介1/本の紹介2/編集後記
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■第7号特集 『ESL』について考える
はじめに
 学校現場における英語の指導方法が英語を日本語に置き換える、いわゆる文字から入る訳読中心の指導から、コミュニケーションツールとしての指導方法を重視するようになってきています。これは、受信型から発信型の言語教育へ移行しつつあることを意味します。こうした背景には、"Englishes"という考え方があります。今や英語は、英語を母語とする人々の言語ばかりでなく、世界の共通言語となっています。つまり、私たちはヨーロッパやアジアやアフリカなどの人々と英語でコミュニケーションを図ることが多くなってきたということです。これは、ノンネイティブ同士のコミュニケーションツールとしての英語の重要性が今後益々増加していくことを示唆しています。世界にはさまざまな「英語」があり、さまざま「指導法」が実践されています。

世界で英語を使用している人々・国・地域
 冒頭にも挙げましたように現在、世界の英語は様々な使用者たちによって「国際共通言語」として、またその使用者たちが居る地域やその背景にある文化・習慣の違いなどによって、英語の使用実態も多様化が認められ急速に進化しています。
 多くの研究者の挙げるデータによって数字の多少の違いはあるものの、この英語の使用者たちを大きく分類した場合に3つの分類が可能でしょう。
 第1分類としては、英語を母語するネィティヴスピーカーの人々です。その人々の英語をENL(English as Native Language)と呼び、その代表的な国と地域として英国・アイルランド・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・南アフリカ・リベリア・セントへレナなどで英語を第一言語とする人々が多数を占めていると言われています。その人口は、約3億人〜3億8千万人とも言われています。
 第2分類としては、日本のように英語が国内でのコミュニケーション手段ではなく、多くが国際間などでの人々とのコミュニケーション手段として用いられるノンネィティヴスピーカーの人々が使用する英語です。その人々の英語をEFL(English as Foreign Language)或いは、近年、その使用者の実態に即し、EFLではなくEIL(English as International Language)と呼び、国や地域としてアジアでは韓国・中国・タイ・ベトナム・インドネシアなどの国々がこれに分類される。我々では、その人口は数字としての把握はできてはいないが、前回のefe通算6号の「タイの英語教育事情」でもごらんいただけたように、それらの国の多くが政策上、英語を公用語とはしていないが、多くの国々が国民にとって重要な言語であることを認めており、急速にEILの使用者数は増加しています。わが国でもそれは同様であり、英語という言語が対ネィティヴスピーカーの人々だけではなく、ノンネィティヴスピーカーの人々とのコミュニケーションツールとなりはじめ、その手段の活用する人口増加は今後十分に認められます。
 第3分類としては、英語を公用語或いは、第二言語として使う国々や人々の英語をESL(English as Second Language)と呼んでいます。その代表的な国としてアジアのインド・パキスタン・シンガポール・フィリピンやアフリカのナイジェリア・ケニアなどが挙げることができます。

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